| ひきがわ | 和歌山県白浜町 | ||||||||
| リアルタイム水位 | 市鹿野 | ||||||||
| 駐車場 |
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| トイレ | スーパーと紀伊日置駅、安居の堤防上に仮設。 | ||||||||
| 買い出し | 川沿いR42南側にスーパーあり。 | ||||||||
| 温泉 | えびね温泉(500円) | ||||||||
| ひとこと | 水質がよく、距離がとれて、海まで漕げる。エビも捕れる。もうサイコー。 ただし、鮎の友釣り解禁からしばらくは自粛した方がいいかも。 |
この川、結構好きなんです。漕ぐのは3回目。関東からも仲間が集まり、総勢11名で、2泊3日のキャンプツーリングなのだ。
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| 22.3km 1.3‰ |
日置川は澄んだ水をたたえて、海までゆったりとした流れが続く山あいの川である。
川から海に出て右岸を回り込んだ辺りをゴールに決めて、回送用の車を停めた。近くに大きなスーパーがあり、ここで生鮮食材を追加購入後、スタート地点を探しに、川を遡る。
道路から見下ろした日置川は、深い笹濁りというような色合いであった。わざわざ遠方からも遠征に来てもらっているので、もっと澄んでいて欲しかったのに、ちょっと残念。
宇津木以降は漕いだことがあったので、もっと上流の玉伝あたりから漕ぎ始めたかったが、FF車でも入っていけるような河原がなく、結局宇津木地区の左岸から。前回漕いだのとおなじ宇津木でも、今回の方が上流である。
とりあえずスタート地点が決まったということで、乾杯。ファルトで下る4人は組み立て開始した。
荷物を艇に積み込むと、これが重いのなんの。原因はハッキリしている。ビールだ。関西弁でもビールと呼ばれ、関東と同じ呼び名で親しまれている黄金色のするどい液体である。これを2Lの樽だけで11本も搭載している。快適なツーリングにはこのような苦労も伴うのだ。
ツーリング開始は15時。和歌山駅に7時に集合ということを考えれば、この時間になるのも仕方がない。ちょっと漕いで、適当なキャンプ地を探すのが、この日の目的である。
漕ぎ始めてからも全員がカップにビールを注ぎつつの、だらしないツーリングである。これが我々のスタイル。水質は、結構良い。道路から見た笹濁りは、単に水深が深かった為らしい。前に漕いだときにも感じたが、ここは本当に深い淵の多い川である。
瀬があった。ゆるく右へカーブしていて、最後に30cmの落ち込みがある。ここを漕ぎ抜け、念のため、右岸のエディで待機していると、なんとあのでくさんが沈。しかし、スターンデッキにクーラーボックスをくくりつけた重心の高い艇にもかかわらず、ロールで起きあがってきたのは流石であった。
編隊の最後尾にいるハウスさんが瀬の手前で止まっていて、下ってくる気配がない。どうしたんだろう、と思ってると、私の死角からhatchさんが沈脱して流されてきた。瀬の入り口にあった木の枝に気を取られ、ひっくり返ったそうだ。
この瀬では二人が犠牲になった。うっしっし。
スタートして2kmの辺りに、30m間隔で7人ほどの釣り師が集中しているところがあった。水深はないものの、川幅があったので、釣り師の邪魔をすることなく通過することができた(とおもう)。この付近に白いテントが張ってあったので、鮎釣り大会でも催されていたのかもしれない。
しばらく漕ぎ下ると、水面付近を浮き沈みしながら泳ぐ、弱った鮎がいた。全員のカヌーでこの鮎を包囲し、カヌーに乗ったままミヤモトさんが手掴みで捕獲に成功。うーむ、すごい。
久木にいい河原を見つけた。ここをキャンプ地に決定する。下が小さな石の平面で、流木がふんだんにあり、道路からのアクセスはできない。これで対岸の道路が見えず、脇に小川の注ぎ込みでもあれば100点だ。
夜はカワエビがいっぱい。四万十川などよりも多い。手掴みでのエビ漁を試みるが、30分ほどで一匹のみ。息があるうちに逃がしてあげた。ミヤモトさんが捕まえた鮎は、焚き火で塩焼き。
あきらKさんが、前日の河原で拾ってきた浮き輪を艇に繋ぎ、瀞場では気分次第で乗り移ることにした。腹這いで乗ったり、尻を浮き輪にはめ込んだりして漕いでみたが、すぐに身体が冷えてきたので、すごすごとカヌーに逃げ込む。
昼頃にえびね温泉に到着。全員で崖をよじ登り、入浴。ここは蛇口からも温泉が出ており、風呂を上がる前に湯を浴びる習慣がある私としては不都合なのだ。シャンプー付きで500円。
温泉の食堂で、生ビール。ツーリングに持って出たビールはすでに常温になっているので、冷えたビールは12時間振り。うまい!
この食堂ではメニューにないが、プラス150円で大盛りを頼むことができる。私はカレーの大盛りで、850円。
この昼食のあと、しばらく休憩室でまどろんだ。
さて、ツーリング再開。右岸側にある水路を漕ぎ下りたいのだが、温泉の客は口々に、「そっちは行き止まり」とか、「トンネルがあって水は田んぼへ注ぐから行けない」と、我々を抑止する。でくさんと月座さんはこの水路を行き、残り9名は堰を漕ぎ下った。
水路を行った二人は、落ち込みでポーテージをしたそうだが、釧路川源流のような風景の中を、下ってくることができたらしい。ただし、水量は乏しいそうな。
この日のキャンプサイトは、あまりいい河原ではなかったけど、安居の辺りにした。堤防上に仮設トイレがある。
ちょっと雨が降りそうな気配だったので、「おまじない」をした。おまじないとは、一般的な言葉で表せば、「タープを張る」である。夕食準備中に何度か雨がぱらついたが、本格的な雨とはならなかった。おまじないが効いたようだ。
この日もエビ捕り。ここは川が遠浅で、川の中心まで行っても水深は膝以下。お陰で漁が可能なエリアが広く、長時間漁に熱中してしまった。こちらが怯んでしまうような大物もいる。ハサミで挟まれそうで、ちょっとこわい。6人ほどが参加して、うち一人はエビ鉄砲を使用。漁の成果は合計25匹くらいで、私は5匹。手掴みのコツも掴んだような気がする。エビの後ろで待ちかまえるよりも、「上方から石ごとガバッ」だな。
25匹の魂は、唐揚げとなって11名の胃袋に収まった。
今日はちょっと漕がなければならない。ゴールまで9.5kmで、河口が近いので川の流れもさほど期待できない。さらに、天気も不安定そうだ。前夜にビールの在庫が切れてしまったので、普段みたいにダラダラしなくてすむだろうけど。
この川は上流よりも下流部の方が水がきれいなようだ。水中写真だけ見れば、赤木川と見違えてしまいそう。石の感じが似てるのかな。
田野井の辺りで、橋の上から我々を眺めていた年輩の方に、あきらKさんが尋ねる。「この辺で酒屋ってあります?」
榎本商店の場所を聞き出して、5人で買い出し。冷たーいビールと、下戸のうじさん用のカルピスウォーター、栗入りのどらやきを仕入れた。
これ以降は、また酒盛りをしながらのツーリング。
JRの鉄橋下は、2年前に漕いだときにはブロックを組んだ堰があってポーテージしたが、今は崩れてしまっていて、そのまま漕ぎ下れた。この辺りから大雨。ゴールが近づき、だらけてしまいそうな我々に、(少しだけ)渇が入った。カワウの群れを蹴散らして、海まで一直線。河口手前の中州では、全員が右側を選択。
漁船が見えてきた。水も塩辛くなってきた。もうすぐ海だ。
雨もあがって、風もない。ダッキーやカナディアンの3人も一緒に海まで出られそうだ。
海へは、うじさんが他を抑止して、先頭で出ていった。そのうじさんは、海へ出ると、まいろさんとともにそそくさと海岸に向かい、着岸。海が怖いらしい。私も海は怖いが、この日の海はベタ凪ぎ。ちょうど雨も上がったので、みんなで集まって海上でまた乾杯。この一杯は格別であった。
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| 海だぁぁぁ |
その後、残りの一行も海岸へ向かって、ゴール。確か正午頃であった。
うじさん作の生姜ご飯のおにぎりで軽く腹ごしらえをして、車の回送を始めた。
戻ってきたときには、ダッキーやファルトもすっかり乾燥しており、天気予報を裏切った太陽に感謝した。
車で30分ほどの、椿温泉に全員で立ち寄る。元湯 椿楼である。源泉は32℃で、17時以降でないと、露天風呂は沸かさないことになっているようで、このときは内湯のみ。料金は700円だったと思うが、その値段ほどの価値があったかどうかは、ちょっと疑問。

ここでみんなとは別れ、私だけ白浜温泉 崎の湯へ向かった。温泉のハシゴである。
海に突きだした岬の先端に湧いている無料の野天温泉で、男女別。浴槽には自然の砂岩を用いているらしい。ミルキーグリーン色の適温の湯で、海辺にありがちな食塩泉ではなく、炭酸水塩泉。排水溝が完備されていて、シャンプー類も使用してもいいことになっていた。排水が浄化処理されているのかもしれないが、私はちょっと使う気にはなれない。管理人室もあり、夏場は19:00まで入浴が可能。
打ち寄せる波が目の前にあり、いい雰囲気のところであった。
現在では崎の湯は改装され、料金300円が掛かるようになっており、写真は当時のものである。
最後に、初めて日置川を漕いだときのレポートに書いた言葉で締めくくることにする。
「これからカヌーを始めたい、という人を連れてくるには、日置川は最適な川だと思う。間違いなく川の虜になるはずだ。」
(おわり)