菊池川カヌーツーリング(2007年4月29日)

きくちがわ 熊本県菊池市〜山鹿市
流域内人口密度 210人/平方キロ  
リアルタイム水位 山鹿  ツーリング当日は0.54m
駐車場 START 河原に2台
GOAL 河原に50台
途中の河原にも数カ所停められそうなところはあったはず
トイレ 温泉ドーム?
買い出し あまり近くにはコンビニはなかったかも
温泉 七城温泉ドーム(300円) 川からも見える奇妙な城はこの温泉の展望台
ひとこと この川に瀬を求めることはできないが、雰囲気の良さはハイレベル
7.3km  2.2‰
 

 当初の九州遠征計画にはこの川を漕ぐ予定はなかったのだが、BE-PALの全国100河川に選ばれており、『沈して幸せ。透明度抜群』のアイコンが付記されていたので、候補に入れた。川に到着した時には、”両岸にのどかな河原が広がり、いくらなんでも簡単すぎるやろ。でも今から別の川に移動する時間もないし、まぁ消化試合としますか。”という程度のものであった。水質も期待したほどのものではない。
 区間は長田橋からの7kmとした。途中に堰が3つあるが、『日本の川地図101』によれば、いずれも右岸側からポーテージができるとのことであった。
 スタートしてすぐ、左岸に菜の花がせり出しており、菜の花越しの川の写真を撮るチャンスであったが、釣り師がフレームに入ってしまうので断念。この釣り師はハエ(オイカワ)を狙っているそうな。ハエつりのおじさんはここだけにとどまらず、この後も散見され、7名くらい見かけた。
 この川は野鳥の密度が濃いように感じる。あまり見かけないダイサギ・ゴイサギがいたし、ヤマセミもいた。コサギは水面上50cmの枝から水深50cmの川に、羽を広げたまま飛び込むということを繰り返して遊んでいた。ありふれた表現ではあるが、野鳥の楽園という言葉が似つかわしいように感じた。

 左岸に断崖絶壁が現れた。北山川の瀞峡にはスケールで劣るが、結構な迫力もの。ヤマセミはここに巣を作っているのであろう。

 これを過ぎるといよいよ一つ目の堰堤。右岸に上陸したが、ツーリング再開のための艇を出しやすい場所が見あたらない。幅30cm/高さ2mの魚道スロープを艇を担いで下りるか、落差50cmの垂直コンクリートからアルパインエントリーするか、再出艇しやすそうな左岸へ移るか、といった選択肢があったが、昼食を食べながら私が選んだ答えは、艇を担いでさらに100m下流からブッシュをかき分けて川に出たところからのスタート。事前に分かっていたのであれば本当の正解は、左岸からのポーテージであるように思う。

 両岸になにやら見慣れない水生植物が浮かんでいる。ハスの仲間ような感じだ。ちょうど橋の上から地元の方に声を掛けられたので、その植物についてお聞きしたところ、やはりハスであるらしい。誰かが栽培しているわけではなく、自生しているそうだ。川で自生するハスなんて初めてお目に掛かった。ただし、小さな花しかつけず、あまりきれいというほどでもないようだ。よく小魚がこれをついばみにくるらしい。
 このハス、最初は珍しかったが、その勢力は相当に増大しており、両岸とも100m以上にわたってびっしりハスで覆い尽くされているところもあって、次第にどうでもよくなってきた。誰かが流してしまった種がこのような事態を引き起こしたんでしょうねぇ・・・
 それよりも、菜の花と、それと同じくらいの背丈を持つ白い花が河原を覆っているのがすごくいい。これはもう一見の価値あり。
  《日常とは時間の流れ方が異なる川の上で、自然の息吹を感じながら時を過ごす。》
カヌーを始めた頃に目指していたものを思い出させてくれた、菊池川はそんないい川であった。
・・・と、まとめてしまったが、まだツーリングの途中である。

 二つ目の堰はポーテージが容易で、中央右側から。
 三つ目は右岸からであるが、堰を越えた直後に、瀬のある細い水路を通らざるを得ない。隠れ岩もあり、初心者には勇気がいることだろう(左写真)。
 全体を通してこの川は、非常に穏やかな、カヌーデビューに適した川なのだが、堰越えと三つ目の堰の後の瀬が大変かも。
 付近の住民の方にも非常に暖かみが感じられ、気持ちがよかった。

 またこの界隈には温泉が多く、選び放題なのであるが、そのうちの、川から見えたわざとらしい天守閣を展望台に持つ温泉ドームに行った。電気風呂と気づかずに腰を下ろした初老の方が、いきなり体がしびれだしてもう死ぬのかと思ったと、冷や汗混じりに話していたのが滑稽であった。

遠征から戻ってきてBE-PALを立ち読みしたら、『のんびり行こうぜ』で菊池川が取り上げられていました。それによると前出のハスはなんとかかんとかという植物で、むかし川辺にあった牧場の飼料に混ざっていた外国産の植物の種が川に流れ込んだものであるとのこと。やはり奴らは外来植物であったか!

(おわり)