高津川カヌーツーリング

たかつがわ 島根県鹿足郡津和野町
流域内人口密度 36人/平方キロ
リアルタイム水量 日原 ツーリング当日は0.8m
駐車場 START1 トンネル脇の旧道に数台
START2 トンネル脇の旧道に数台
GOAL 道の駅・シルクウェイ日原を利用
トイレ GOAL 道の駅
買い出し 道の駅にコンビニ併設
道の駅上流にコンビニ
日原の商店街に小型スーパー3軒
温泉 道の駅・津和野温泉なごみの里(500円)
柿木温泉はとの湯荘(400円)
木部谷温泉松の湯(350円) シャンプーなし/間歇泉あり
START1 〜 START2  7.5km 5.2‰
START2 〜 GOAL  7.1km 3.5‰
ひとこと 漁協がかなり強く、鮎釣りのシーズンは川下り困難

 START2(犬伏トンネル)〜GOAL(道の駅)  2008/5/3

 ここは一級河川としては水質日本一となった川である。この川を見てあまりキレイじゃないと思ったら、一級河川の本流ではこれが限界なんだ・・・と寂寥感を感じることになる。私もその一人。

 この日のメンバーは月座さん・田畑君・たけちゃん・まいろさん・ようちゃん・わたくしの6名。
 スタートに選んだ犬伏トンネルはガイド本にキャンプ適地と記されているが、残念ながらその河原は消滅しており、川にはいるためのスロープがただ残るだけになっている。
 目の前は瀞場で、川に浮かんでみると、じわじわと風で上流に流された。これで勘違いをして、上流と下流を逆に思いこみ、ひたすら上流を目指して川を下る者が現れた。200mほど漕いで瀬を一つ上ったものの、次の瀬をどうしても乗り越えることができずに、そこで初めておかしいことに気がついたらしい。彼の名を田畑と人は呼ぶ。

 本当の下流に向けて漕ぎ始めると、間もなく左岸に日原発電所が現れる。放水量はたいしたことないが、小さな波が立っており、この波に入ってみたところ、なぜか私は首の筋を痛めた。天を仰ぐことと、右後ろを振り向くことが厳しくなった。歳を重ねるといろいろなことが起こるものですなぁ。
 この時期は新緑が美しく、また、岸にピンクのツツジが多く咲いており、そのコントラストがなかなかいい。地元のショップの方の話では、錦川に比べて高津川には広葉樹が多く、新緑もパワフルであるらしい。
 この区間では、あまり岩が絡んだりすることもなく、適度な瀬を楽しむことができるが、唯一危険なのがJRの鉄橋の下。流れの中に消波ブロックが入っていて、そちらへ突っ込むと事故につながるおそれがある。左岸キープで下れば問題はないが、ツーリング前に必ず下見することを勧める。ポーテージも可能。消波ブロックを避けたければ、曽庭橋なり道の駅からスタートという方法もある。曽庭橋以降も大きな瀬はない・・・と本に書いてあった。
 全体的に水量はもう少しあった方がいいかもしれないが、これでも全く問題なし。
 JR鉄橋を過ぎればゴールは間近。シルクウェイ日原の前ではカヌー体験のようなことをしているようで、ここだけは夏場でも漕げるが、それ以外のエリアでは鮎釣りがヒジョ〜に盛んで、漁協がイジョ〜に強く、カヌーは断念せざるを得ない状況であるとのこと。なんでも、ダムを造りたがっていた建設省にそれを白紙撤回させたという話もあるくらい、ここの漁協は強者なのだ。この川を漕ぐなら5月末までしかチャンスはないと思った方がいい。

 START1〜START2(犬伏トンネル) 2008/5/4


 こちらのコースは、スタート直後の水量のなさに少々苦労する。皆が岩に乗り上げ、んしょ、んしょ、とジタバタすることになったが、ライニングダウンした者はいなかった。
 しばらく行くと、道路から事前に下見可能な箇所では最大の瀬が現れる。大岩の間を通過することになるが、その中にある縦に並んだ岩が邪魔。しかも、それらはすこし落ちたところにあり、漕ぎながらではその場所を直前まで確認することができないため、再度下見した方が無難。
 たけちゃんがポーテージし、本日合流したさのさんを含めて6人がこの瀬に挑戦。沈したのは田畑君ひとりで、驚異の粘り勝ちアースロールで脱を免れた。
 このあと正面に巨大なウエディングケーキのような岩が現れる。ここからも川へのエントリーが可能で、広くなった路肩に停めたパドラーの車が見受けられた。
 やがて川は左へ大きく膨らむ部分にさしかかった。道路が並行しておらず、人工物が一切目に入らない区間もある。和歌山県の小川に、柿太郎廻りと呼ばれる同じような感じのところがあり、便宜上ここも柿太郎と呼んだ。
 この柿太郎のザラ瀬には要注意。長いザラ瀬を漕いでいるはずが、どんどん加速してきて、最後にドッカーンの瀬になっているところが数カ所あり、岩も絡んでいてかなり焦ることになる。この区間は初心者だけでのツーリングは厳禁。私自身も一度岩に引っかかって沈脱を余儀なくされた。田畑君のアースロールの粘りにあやかろうとしたが、かなわずであった。
 小川の柿太郎廻りは平和なところであるが、5‰という傾斜が物語る通りにこちらはちょっと凶暴なのだ。にもかかわらず、大きな瀬はあまり経験していないはずのようちゃんが二日間無沈で乗り切ったのがエライ!
 
 この日は、カワセミ2羽とヤマセミ1羽を見かけることができた。
    1ヤマセミ = 3カワセミ
 という清流理論(※)からすれば、一日でカワセミ5羽を見かけたことになる。
 高津川はやはり紛れもなく清流なんだ、ということが確認できたツーリングであった。
 前の日に水質はたいしたことないじゃーん、と思ったのを訂正しちゃうのだ。

(おわり)